いろいろ自分で作ってみよう!DIYブログ

暇な時間を利用して、自分で作ってみたり、修理してみたりした記録を綴っていきます。

壁一面ホワイトボード化 試作編

兼ねてから実行に移したいと望んでいた壁一面ホワイトボード化にようやく着手する。

最初は自宅で仕事するために大きなホワイトボードが欲しいという程度だったのだが、大きいものって重そうだなとか、ホワイトボードのキャスター邪魔だなとか、そもそも高いなとか考えているうちにDIYという選択肢にたどり着いた。

理想は映画「マネー・ショート」でクリスチャン・ベイル演じるハードロック好きの天才トレーダーが使っているようなやつである。

http://www.moneyshort.jp

試作と部品集め

まずはホワイトボードをDIYで作ったらどんなものができるのかという感触を掴むために試作を作ることにした。

材料についてネットで先人たちの知恵を拝借しようと調べてみると、

  • 硬質塩ビ板
  • クリーンスチールペーパー

がいいらしいという情報が出てきた。

他にもポスターみたいな感じのホワイトボードシートというものがあるようで、これを何かに貼り付けて使えば立派なホワイトボードになりそう。

とにかく実物を見てみたいので早速ホームセンターへ向かった。

硬質塩ビ板

結構大きなホームセンターに行ったのだが、硬質塩ビ板は910mm x 600mm(1,330円)のものが最大であった。 まずは試作品を作るだけなので十分な大きさだが、これを壁一面に敷き詰めていくとなると、それ相応の枚数が必要になってくるので、お財布に優しくない。

クリーンスチールペーパー/ステンレス板ロール

クリーンスチールペーパーという名の部材はなかったのだが、ほぼ同等のステンレス板ロールというものがあった。これは厚さ0.1mm x 幅600mm x 長さ920mmで2,705円であり、硬質塩ビ板の倍の金額だった。 硬質塩ビ板と違ってマグネットを付けることができるというメリットはあるものの、かなり高い!

また、マグネット対応と謳っているホワイトボードシートもあったのだが、どれも小ぶりであり、巨大なホワイトボードを自作する材料としては単位面積当たりの値段が高すぎるので検討する価値なしであった。

マグネット非対応ホワイトボードシート

硬質塩ビ板もステンレス板ロールもなかなかのお値段だったので、さすがに自作は甘かったかと思いつつ、マグネット非対応のホワイトボードシートを探してみると、マス目入りホワイトボードシートが幅788mm x 長さ1,085mmで407円という破格の値段で売られていた。

起死回生の大発見!というと大げさすぎるが、一気に心を持って行かれた。

ホワイトボード材料まとめ

ここまでのホワイトボード材料をまとめると以下のようになる。

ホワイトボード材料 サイズ 値段(円) マグネット対応 貼り付け用板
硬質塩ビ板 910 x 600 1,330 なし 不要
ステンレス板ロール 0.1 x 600 x 920 2,705 あり 必要
マス目入りホワイトボードシート 788 x 1,085 407 なし 必要

硬質塩ビ板は薄さの割に硬いので、そのままホワイトボードして使える。一方でステンレス板ロールやマス目入りホワイトボードシートは何か板のような土台となるものに貼り付けないとホワイトボードとして使えない。

また、ステンレス板ロールはマグネットがつけられるが、硬質塩ビ板とマス目入りホワイトボードシートはつけられない。

それぞれメリット、デメリットはあるのだが、今回はとにかくマーカーで書いて消せればよく、マグネット対応にはこだわらないこと、壁一面を埋めるためにコスト重視であることを考慮して、マス目入りホワイトボードシートに落ち着いた。

ホワイトボードシート貼り付け用の板

というわけで次はホワイトボードシートを貼り付けるための板を探した。

木材コーナーや発泡スチロールのコーナーをうろうろして見つけてきたのが以下の材料。

材料 サイズ 値段(円)
ファルカタ合板 5.5 x 910 x 1820 1,020
スタイロフォームIB 25 x 910 x 1820 990
ウッドラック ザ スリム 7 x 910 x 1820 1,350
プラダ 4 x 910 x 1820 500

ここは試作のためだけでなく、いざ壁に立てかけたり固定したりする時のことを想定しながら、立てても自重でたわんでしまわない程度の強度があるもの、そして何と言っても表面がフラットでホワイトボードシートを貼り付けられるものという観点で見ていった。

ファルカタ合板はいわゆる木の板である。ベニヤ板よりもしっかりしている印象で、のこぎりで切ればサイズ調整も簡単なのでいいなと思ったが、やはりそれなりの重さがあるのが難点。

スタイロフォームIBは断熱材として壁の中とかに使われているやつである。発泡スチロールのような感触の素材であり、軽い。加工もカッターナイフで簡単にできそうなのだが、ある程度の厚みがないとたわまずに自立することができない。

ウッドラック ザ スリムも同じく断熱材であるが、スタイロフォームよりやや硬質なようで、薄くてもたわんだりせず、扱いやすそうだった。値段は前の2つに比べると高め。

そして表を見た瞬間に結論は見えていたと思うが、プラダンにたどり着いた。 軽く、方向性があるためその方向に縦置きすれば丈夫でたわまない。 強いてデメリットをあげるなら、ホワイトボードシートを貼り付けた時に表面の小さな起伏の影響でマーカーで線を引いた時に若干波打ちするかもしれない。 しかし、軽さと安さが圧倒的だったため、まずはプラダンで試してみることにした。

試作用部材

ということで試作用に以下のものを購入した。

材料 サイズ 値段(円)
マス目入りホワイドボードシート 788mm x 1,085mm 407
プラダ 910mm x 910mm 300

プラダンは試作用ということと、持って帰ることができるものということで半分のサイズのものにした。

試作

買ってきたマス目入りホワイトボードシートを両面テープでプラダンに貼り付けてみた。 はみ出してしまう部分はハサミでカット。

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かなり雑な仕上がりだが、これでも十分にホワイトボードとして使える。 910mm x 910mmはかなり大きいので試作と言いつつ、実用的である。

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心配していたプラダンの起伏とはこういう感じのもの。 しかし、実際にマーカーで線を引いてみると、ボコボコした感触は少し感じるものの、線自体は全く波打ったりせず綺麗だった。

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さらにこのホワイトボードを両面テープで壁に固定してみたが、意外としっかり固定されており、もうこれでいいかなと思ってしまうくらい、ホワイトボードとして十分に機能している。

まとめ

壁一面ホワイトボード化に向けた試作品を作ってみたが、プラダン+ホワイトボードシートの組み合わせが安価で加工しやすく軽いという点でベストマッチだった。

本番の巨大ホワイトボードを後から作るつもりだったので試作は適当に作ったが、ホワイトボードシートが波打たないようにきっちり貼り付ければ、これだけで十分使えるものができる。910x910mmのホワイトボードはそれなりに本格的だし、1000円以内なら誰でも手軽に試してみることができると思う。 結構大きいにもかかわらず、軽くて楽に持ち運べるので、固定せずにいろんなところに置いて使っている。

次はいよいよ壁一面にこの自作ホワイトボードを敷き詰めるために、設計と部材発注を行ってから製作していく。

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